アイテム入手場所
回答
ここは町はずれの喫茶店。
今日はお店の「おばさま」がお出かけなので、店員のわたしがお店番です。
「おばさま」は扉を出るときに、『しっかり頼むよ。 なるべく早く用事をすませて帰るからね』と言い残していきました。
「おばさま」は見送った後で、忘れ物に気がつきました。
カウンターに「カサ」が置いたままになっています。
『あら、たいへん! でも、「おばさま」がどこに出かけるのか、よく聞いていなかったわ』
しばらくして扉のベルが鳴りました。
今日の最初のお客様は、この「おじさま」です。
『ひどい雨だ。 「コーヒー」を頼むよ。 とびきり熱いのを、ね』
そう言って、窓辺の席を選びます。
お外を見ると、雨が降りだしています。
続けて勢いよく扉が開きました。
石畳に落ちる雨の音が流れ込んできます。
次のお客様です。
『ふう、天気予報のとおりだね。 雨ですっかり冷えちゃったよ。 「紅茶」をください』
そう言って、店の奥に向かいます。
この「男の子」の指定席です。
さて、「おばさま」のかわりに窓辺のお客様に「コーヒー」を作ります。
そうそう、奥の席のお客様にも「紅茶」を作らなきゃ。
『あら、たいへん!』
「ミルク」が見つかりません。
そのときに扉のベルが鳴りました。
『よかった! 「おばさま」だわ』
喜んで振り返ってみると、別のお客様。
この「冒険家」も常連さんで、いつもカウンターに座るのです。
『ふう、疲れたなあ。 でも、この「キノコ」が手に入ったのはうれしいなあ。 ああ、そうだ。 「ココア」をたのみます』
「冒険家」はカウンターに「キノコ」を置きました。
『これをお分けしますよ』
『ありがとうございます。 でも、ごめんなさい。 「ココア」はできません。 「ミルク」が無いんですもの』
私は正直に言いました。
私の声を聞きつけた窓辺の「おじさま」は、『私は「コーヒー」をブラックで飲むよりも、ほんの数滴でいいから「ミルク」がほしいなあ』とヒゲをひねります。
奥の席の「男の子」は大きな声で『英国風の「紅茶」には「ミルク」だよね』って言うし、カウンターの「冒険家」も『「ココア」が飲みたいとここまできたのに残念です』とメガネの奥から見ているし…。
ああ、困っちゃったな!
そのとき、またまた扉のベルが鳴りました。
「おばさま」が帰ってきたのです!
『おや、たくさんのお客さんだ。 みなさん、雨のなかをようこそいらっしゃいませ』
わたしは「おばさま」のとんがり帽子を見て、ホッとしました。
『どこを見ても、「ミルク」が見つからないんです!』
「おばさま」は目をグリグリさせて言いました。
『おまえは何を言っているの? 「ミルク」が無くなったから、買いに行ってくると言っておいたじゃないか!』